平成13年ゴールデンウイーク九州ツーリング

　ということで（おっ、いきなりやな）去年のリベンジに行って参りました。今年は阿蘇でイージーライダー
２００１というイベントがあったので、それをついでに見てくることにしました。　　　　　　　　　　　　
　まず最初はフェリーですね。毎回そうです。実は僕、今まで何度も九州には行ってるのですが自走したこと
無いんですよね。だってフェリーって高速代より安いし、走らなくていいし、寝てる間に着くし、九州ってめ
っちゃ遠いし・・・。それにしてもこの日（５月３日）に神戸から乗った単車は僕とあとカブのおばちゃんだ
け。一時のことを考えるとホント、最近は寂しいものですなあ。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　朝起きたらそこはもう九州。別府の空は曇り空。でも、明るい曇り。取りあえずガソリンを入れて、九州横
断道路をひたすら上ります上ります対向車線でねずみ取りやってますおまわりさん隠れてます（この辺りなぜ
か浜村淳風）。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　やまなみハイウェイは快適快調、去年の不調が嘘のよう。気持ちがよいのでとにかく止まらずにどんどん進
む進む進むんであります。ほんま、やまなみハイウェイにもほどがあります。それはそうと、走っていて気が
付いたのですが、最近は中型のロードバイクを見ませんなあ。特に軽二輪。オフロードバイクかスクーター、
或いはＴＷばっかりで、昔あんなに沢山居たＶＴもフェーザーもＣＢＲも今や全然見かけません。ＣＢＲは居
るけど６００から、ＶＴはＲが付いて全部１０００になってしまった、みたいな感じで、とにかくロードは大
排気量ばっかりですわ。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　国道５７号線に出たところでご飯を食べます。値段の割に何となく豪華な気分の「火振り定食」を頼んで、
見るとも無しに新聞を見てますと、あれ、明日は昼から曇り、明後日は雨か。ほな、明日もう別府まで戻っと
かんといかんなあ。雨の中走るのは嫌やし、第一そんなに本格的に雨の中走り続けられる装備は持ってきてな
いしなあ。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　イベント会場は牧場でした。牛が居てます。馬も居てます。山羊も居てます。五芒星が逆になった形の顔し
てます。夕方、小さい馬がテントの側で草を食べてたので、しばらく遊んでみました。馬は食事中なのでなん
かめんどくさそうにしてました。でも、テントの中で横になってると、その馬がのぞきに来ました。やっぱり
かわいいもんでんなあ。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　近くの温泉施設にお風呂に入りに行きます。でも、ここは実は温泉ではないみたいでした。途中、何となく
魅力的な感じのダートの入り口がありました。そういえばこの近くには日ノ尾峠のダートが走っていて、もう
１０年以上前に通ったことがあります。今回はベスパですが、でも何となく気になったので、ほんのちょっと
だけ入ってみることにしました。車体は軽いしポジションも悪くないのでダートも行けそうな感じはするんで
すが、振動でインマニが割れたりしたら帰れなくなるのでホンのちょっとだけです。　　　　　　　　　　　

　八時過ぎ、主催者の挨拶がありました。しかし、ものすごい客の少なさです。全部で２０人くらいしか居て
ません。高さで優に１０メートルはありそうな大スクリーン、三階建てに近いような足場を組んで、その上に
設置された本式の映写機。ほんものの映写技師もきっと呼んできたのでしょう。広告代に会場代、これ絶対ま
た主催者は大きな借金を抱えるでしょうね・・・。だって、入場料はキャンプ込みで１５００円ですもん。　
　実は僕、イージーライダーという映画をこの時初めて観ました。時計を投げ捨てて、二台のチョッパーで古
き良き時代のアメリカを旅する（今はアメリカのフリーウェイもどんどん幅が広くなって、あの映画みたいな
趣はあんまりないですもんね）。すっげーいいなあ、と思ってたら一体何ですかあの暗いラストシーンは。救
いがないにも程があります。そらまあ、この映画の締めくくりはあれしかなかったんかもしれんけど、でもや
っぱり僕としてはアメリカらしい、もうちょっと明るい希望の持てるラストが好きですね。うん、例えば「コ
ンボイ」みたいに死んだと思ったら生きてた、みたいな。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　映画の後、たき火を囲んで（この晩は結構寒かったんですよね）うだうだ話をして、日付が変わってしばら
くした頃に寝ました。久しぶりのテントの夜です。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

つづく